シェフの作る料理を通じて、日本酒の可能性を引き出す。

支配人 きき酒師/ソムリエ

坂本 功 Isao Sakamoto

旬をいただくということ

すべての食べ物には「陰」と「陽」の性質があります。
春は葉菜類、夏は果菜類、秋は穀類、冬は根菜類―。といったように、夏には体を冷やす「陰」の性質がある果菜が、そして、秋には冬への体力を蓄えるため、体を温める「陽」の性質がある穀類が収穫期を迎えます。
これが食べ物の「旬」です。
食べ物には、季節ごとに旬があり、旬のものをいただくのが、食の基本原理です。WABIやまどりでは、料理長が創り出す季節の食事に合うお酒を、食の基本原理を踏まえた上で五感を通してご提案いたします。

日本酒へのこだわり

「日本酒」と一言でいっても、現在、全国には5,000を超える蔵元があり、2万を超える日本酒が生産されています。さらに、暑い夏には「生酒」に氷を一つ浮かべて飲み、穏やかな秋の夜長には「ひやおろし」や「秋あがり」の入ったグラスを傾ける。といったように、一つの銘柄でも、季節ごとに飲めるお酒が異なります。
WABIやまどりでは、料理長が月替わりで考案するメニューに合わせて、全国に数多ある蔵元から、1シーズンに4~6回、その商品の“ストーリー性”にこだわり、アイテムを入れ替えています。

お酒と食事の関係

お酒には、細胞を緩め、リラックスさせる効果があります。すなわち、食事の席においてお酒は最大のコミュニケーションツールになります。
「懐石料理」。「会席」。
どちらもWABIやまどりでお楽しみいただける食事スタイルですが、後者には、「お酒も一緒に楽しんでいただく」という意味合いがあります。
数ある醸造酒の中でも、ワインは酸度が高いため、昔から食中酒としての位置を確立してきました。反面、日本酒は長年、晩酌用のお酒=食前酒として愛飲されてきました。
しかし、昨今の日本酒は、高品質な物がそろっています。製造方法も改良され、酸度が高く、食中にお料理と一緒に楽しんでいただきたいお酒がたくさんあります。

WABIやまどりでは、季節やその日の気温、湿度、店内の空気感、時間帯、お客様の表情―。
あらゆる条件を考慮し、今日、お食事と一緒に飲んでいただきたいお酒を提案いたします。同じ料理に対しても、私が今日勧めるお酒と、明日勧めるお酒は異なります。二度と同じ条件はないからです。日本酒との一期一会も「やまどり」での食事の醍醐味の一つです。

温度と酒器のこだわり

0度から60度まで、これほど幅広い温度帯で飲まれる醸造酒は、世界を探しても日本酒だけです。寒さを感じるようになる晩秋から冬にかけ、燗酒を飲む機会が増えますが、「やまどり」では、燗酒を「48度」「49度」といったように「1度単位」で加熱し提供します。
その絶妙な飲用温度に加え、日本酒のおいしさをより引き立てるのが、料理長自ら窯元に赴き全国から集めてきた酒器の数々です。器の形や厚みによって、その味はまったく変わります。日本酒の温度や酒器も、「やまどり」の大切なこだわりの一つです。

お酒は嗜好品です。嗜好品という漢字は「老いる日まで」と書きますよね。
食事とお酒の組み合わせに正解はありませんので、お客様のお好みに合わせたお酒を飲んでいただくのが一番です。
もちろん、セレクトをお任せいただいた際は、お料理やシーンに最適なお酒をご提案いたします。

支配人 きき酒師/ソムリエ坂本 功

  • ■東京グランドホテル:マネージャー
  • ■ホテル北野アームス:料飲支配人
  • ■きき酒師/ソムリエ
  • ■㈱酒類総研:取締役
  • ■フードオーガナイザー協会:会長
  • ■フードコーディネーター
  • ■Manila・Spirits・INC:CEO

世界的に有名なソムリエ、田崎真也氏と共に仕事を行うなど、日本酒やワインなどのお酒を通じて幅広い経験を持つ。
料理やお好みに合わせて提案するお酒のチョイスに定評があり、また飲食店におけるフロアスタッフの役割の重要性を大切にしている。
WABIやまどりにおけるサービスマンの軸となってる。

  • オーナーシェフ 新井 茂
    オーナーシェフ 新井 茂

    食の体験とはいかに奥が深いものか。
    それを追求し、ご提供しています。

  • 支配人 きき酒師/ソムリエ 坂本 功
    支配人 きき酒師/ソムリエ 坂本 功

    日本酒は、我が国の文化のひとつ。
    利き酒師としてその可能性を広げたい。

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